不登校
ここにおける不登校は特別な理由がなくて学校に行かない、行けなくなった状況を総称のことをさして言っています。家庭や経済の事情などで已む無く、不登校になってしまったケースは含めていませんが、その総数が年々増加しています。
文部省調査の結果平成10年度より、全児童の1.0%(全児童数:1129万人)を超え、毎年2〜3%ずつ増加しているというデータからもその深刻さが見て取れます。 原因は種々さまざまです。
1.直接のきっかけ
イ)学校生活に起因する場合。
A)友人関係をめぐる問題:いじめ、けんか
B) 教師との関係をめぐる問題:教師の強い叱責、注意
C) 学業の不振:成績不振、授業がわからない
D) クラブ活動、部活動等の不適合:いじめ、けんか
E) 学校の決まり等をめぐる問題:制服、イヤリング等の規制
F) 入学、転偏入学、進級時の不適応:友人がいなくなった。
ロ)家庭生活に起因する場合。
A) 家庭における生活環境の急激な変化:両親のリストラ、親の単身赴任
B) 家庭内の不和:両親のけんか
C) 親子関係をめぐる問題:親の叱咤、親の言葉、態度に対する反発
(エディプスコンプレックス)
ハ)本人の問題に起因する場合。
A) 病気による欠席
B) その他本人にかかわる問題:極度の不安や緊張、無気力等で、他に特別な直接のき
っかけとなるような事柄が見当たらない。
2.不登校状態が継続している理由
イ)学校生活上の影響
ロ)遊び、非行:遊びのためや非行グループに入って登校しない。
ハ)無気力:無気力でなんとなく登校しない。登校しないことへの罪意識が少なく、
迎えにいったり、強く催促すると登校するが長く続かない。
ニ)不安など情緒的混乱:登校の意志はあるが身体的不調を訴えて登校できない、
漠然とした不安を訴え登校しない、等不安を中心とした情緒的な混乱によって
登校しない。
ホ)意図的な拒否:学校に行く意義を認めず、自分の好きな方向を選択して、登校しない。
ヘ)複合:不登校状態が(継続している理由が複合して)いずれが主であるか決めがたい。
ト)その他
以上が平成10年、11年の文部省の分類ですが、これらによると小学校の場合、不登校のきっかけは本人の問題に起因することが最も多く、ついで家庭生活に起因し、最後に学校生活に起因するという結果で、本人や家庭に何らかの問題の可能性が高いようです。特に個々の問題からすると親子関係をめぐる問題が最も高い比率を示しています。
これに対して、中学生になると親子という関係よりも友人との関係を大事にする傾向が強くなっていきますので、友人関係をめぐる問題点が非常に高くなってまいります。また、不登校を継続している理由として、年代を超えて、不安定など情緒的混乱、無気力がその大半を占めていて、もっと医療の関与の必要性が求められています。
このような問題に対して、文部科学省ではスクールカウンセラーの設置・適応指導教室の設置・ハートフルフレンド・家庭訪問事業・フリースクールの設置等の対策はしているものの万全とはいきません。
うつ病・情緒不安定や無気力症候群やいじめなどによる果ては統合失調症という心の病を持っているケースの場合は、専門家に相談し、適切な処置を行い、学校に行くことより、そのお子さんのパーソナル守り、健全に育てる必要があります。
原因がどこにあるかを確かめ、第三者に相談しながら改善をしてくことが解決への第一歩と考えられます。
